| 3月の星空 |
| 月の満ち欠け | ||||
| 1日(月) | 8日(月) | 16日(火) | 23日(火) | 30日(火) |
| 満月 | 下弦 | 新月 | 上弦 | 満月 |
| 月明かりで夜空が明るく 星が見つけにくい |
明け方南の空に 月が見える |
星を見るのに絶好 | 夕方南の空に 月が見える |
月明かりで夜空が明るく 星が見つけにくい |
| 惑星の動き | |||||
| ☆ | 水星 | 金星 | 火星 | 木星 | 土星 |
| 見える方向 | 月末の夕方、 西の たいへん低い空 |
夕方の 西の低い空 |
宵の 南の高い空 |
見かけ上太陽に近く、 見つけるのは難しい。 |
日の入りころ昇り ほぼ一晩中見える |
| 見える星座 | うお座 | うお座 | かに座 | ----- | おとめ座 |
| 明るさ | -1等星 | -4等星 | -1等星→0等星 | ----- | 1等星 |

3月上旬の20時ころ(下旬では19時ころ)、頭の真上を見上げると、オレンジ色の明るい星・火星が見えます。そして、この火星のすぐ西側には、ほぼ同じ明るさの2つの星が輝いています。この二つの星が、ふたご座の目印の星、「カストル」と「ポルックス」となります。この名前は、ふたご座のモデルとなった男の子の名前となっています。
この二つの星が目につく「ふたご座」ですが、星の並びをオリオン座に向かって結んでいくと、兄弟の体の星の並びも分かり、星の並びから星座の姿を想像しやすいものです。
さて、ふたごの兄弟の星は、日本でも古くからいろいろな名前をつけて呼んでいました。そのひとつは、ひなまつりのころ、宵に頭の上にやってくることから、「ひなまつり星」。また、ほんの少し色が違っていることから、「カストル」は「ぎん星」、「ポルックス」は「きん星」などとも呼んでいました。
ところで、黄道12星座のひとつとなっているふたご座は歴史が古く、いろいろな神話があります。その中のギリシャ神話を紹介してみましょう。
このお話に登場するふたごの兄弟は、大神ゼウスと、普通の人間レダの間に生まれました。外見はそっくりでしたが、たった一つ大きな違いがありました。兄カストルは、レダの血を受け普通の人間だったのに、弟ポルックスは、大神ゼウスの血を受け不死身の体だったのです。
立派に成長したふたごの兄弟は、カストルが乗馬の名手、ポルックスはボクシングの名手になり、様々な冒険をしました。その中の一つがアルゴ船の航海です。双子の兄弟は、イアソンを助けにアルゴ船で航海をしました。その途中ひどい嵐に遭いましたが、兄弟の不思議な力で乗り越え、無事航海を終えたのです。その後、このお話がギリシャの国に伝わり、兄弟は海の守神と呼ばれるようになったのです。
ふたごの兄弟の最後の冒険は、イ−ダス兄弟との牛の群れの生け捕りでした。たくさんの牛を捕まえるため、4人は力を合わせ、なんとか捕まえることに成功したのです。しかし、やっと捕まえた牛の群れを、ずるがしこいイ−ダス兄弟に横取りされてしまったのです。怒ったふたごの兄弟は、牛を取り戻そうとしました。ところが、カストルは、イ−ダス兄弟との戦いで、ついに命を落としてしまったのです。
神の血を引く不死身のポルックスは、この戦いで命を落とすことはありませんでしたが、カストルの死をとても悲しみました。そして、大神ゼウスに願って、自分の命を捧げるので、兄の命を取り戻してほしいと願いました。しかし、この願いはゼウスにもかなえることはできません。そして、わが子の気持ちに打たれたゼウスは、ポルックスの願いをかなえるため、ポルックスも天に上げ星座としたのです。こうして、天に上がったふたごの兄弟は、夜空に輝いている時は、天界で仲良く暮らすようになった、と言われています。
また、ふたご座が沈んだ時は、地上のどこかで暮らしているとも言われています。この後、この話しが伝えられていくうち、兄弟を思う気持ちが伝えられ、ふたご座は友愛の印とされるようになったそうです。
今月の天文現象
17日(水) 夕方の西の空で、月と金星が並んで輝く
3月に入ると、夕方の西の低い空に、金星が見えるようになります。このように、夕方に見られる金星を宵の明星と呼びます。ちなみに、明け方に見られる場合は、明けの明星となります。
金星は、星の中で最も明るく、すぐに見つけられる星ですが、今月は見える高さが低いので、見つけるのは少し難しいかもしれません。ただ天気がよく、西の低い空まで見渡せるところですと、夕焼けの中に輝く美しい姿が見えるでしょう。
さてこの金星に、17日の夕方、西の低い空で月が並んで輝きます。両者の接近は、あかね色に輝く夕暮れの中、たいへん美しい眺めとなるでしょう。
右の図は、18時45分ころの様子です。日の入りが、18時20分ころなので、まだ夕焼けが明るい状態です。この時、金星の高度が10度以下で、かなり低い状態です。西の方向に建物がないところで観察してください。
なお、時間がたつと夕暮れがおさまり、星が見えてくるのですが、高度がさらに低くなります。19時ころまでに、観察してください。
23日(火) 土星が衝
土星は、地球からリングが見える惑星として知られています。このほかの惑星は、私たちが使う小さな望遠鏡では、リングが見えません。このため、最も魅力的な惑星と言えるでしょう。
この土星が、23日に衝(しょう)となり、観測の好機を迎えます。衝は、地球より外側を回る惑星が、太陽と反対側に来る時を言います。この時は、日の入りころ昇り、一晩中夜空に輝きます。そして、地球から最も近くなり、観測しやすくなるのです。
さて、土星は、肉眼で普通の明るい星に見えます。夜の20時ころ東の空を見ると、いちばん明るい星ですので、すぐに見つけることができるでしょう。ところで、土星は肉眼で普通の星にしか見えませんが、天体望遠鏡を使うと、リングが見えてきます。
右の図は、天体望遠鏡で見た3/23の土星の姿です。今年は、土星のリングの傾きが水平に近くなっています。このためリングの詳しい観察はできません。ただ、リングを見るだけですと、口径4cmくらいの小型の天体望遠鏡があれば十分です。天体望遠鏡をお持ちの方は、ぜひご覧になってみてください。
北極星を見つけよう
北極星は、ほぼ真北に見え、ほとんど動くことがなく、北の方位を教えてくれる星です。しかし、明るさは2等星で、特別明るい星ではなく、時々わからなくなることがあります。
こんな時は、北斗七星の星の並びから、見つけることができるのです。北極星の場所は、右のように、北斗七星の端の二つの星を結んで、その間隔を5倍延ばした所となります。
北の空の星は、北極星をほぼ中心に、時計の針と反対方向に動いています。そして、1日で、ほぼ一周しているのです。
このことから考えると、時間が遅くなると、北斗七星は、左上に上がり、時間が早くなると、少し下に見えていることになります。このように北極星は、北の方位を教えてくれるだけでなく、星の動きもお教えてくれますので、もし北斗七星が見つかったら、北極星を捜してみて下さい。
なお、右の図の方法で、カシオペヤ座からも北極星を見つけることができます。ただ春の時期は、カシオペヤ座の高度が低く、見つけるのが難しいでしょう。